起きる前の習慣 転ばぬために
姿勢を良くする体操のグループワークには最高齢90才、80代の方もいらっしゃいます。
皆様10年近くこの体操を続けてくださり、前の先生が引っ越しなさるときに「この体操がなくなると私たち困ります」と泣きつかれたという話を聞きました。そういうわけで、私片道高速1時間半かけてお教室に通っております。
最高齢90代のお客様は姿勢の美しい凛とされた素敵な女性です。お話がとてもお上手で、60代や70代の若者たちが思わずお話を聞き入ってしまう説得力をおもちです。
先日、ちょっとした手術を受けて、短期の入院をされたときの話をしてくださいました。「私の同じ部屋の90代の方たちが、皆さん大腿骨を骨折されて車椅子でした。夜中のトイレに3度起きるたびに、看護婦さんの介助を受けてました。それが3人ですから、看護婦さんは大変だと思いましたよ。それと、私はぜったいに骨折しないと決めました。」
そして毎朝の起き上がる前の習慣についてお話してくださいました。
「私は起き上がる前に、必ずすることがあります。手は動くか、足は動くか、確かめます。そして、こちらで習ったあおむけはいはい体操をするのです。それは起き上がってトイレに行く間に転ばないようにするためです。だから、私はつまづくことが今までありませんでした。」
深い知恵の言葉ですね~。転ばぬこと。そのための習慣がしっかりある。
この話を受けて、70代女性が毎朝の習慣にあおむけはいはい体操を加えました。
90代の方が10回なら私は50回と決めて毎朝やっているので快調だそうです。
月一回のこの場を楽しみに通ってきてくださり、こうして健康の輪が広がっていくのは本当にありがたいことですね。